書評「30分で勝てるフットサルチームを作ってください」

書籍「30分で勝てるフットサルチームを作ってください」の表紙

2014年9月30日発売の本田好伸さんの著書「30分で勝てるフットサルチームを作ってください」。

名選手と名監督が各々5つの作戦を提案している。

想定しているのはフットサルのワンデー大会に参加していそうなチーム、たとえば『フットサルはやったことがないけどサッカーはやっていた人と、そもそもサッカーもやっていなかった人の混在チーム』だ。フットサルの戦術・知識を持ち合わせていない素人同士のチームが、試合前の30分のミーティングで勝てるようになるための秘策が集まった本となっている。

元々は、フットサル専門誌である「フットサルナビ」の連載企画。ただ、既出のネタ以外にも、新規のコンテンツが追加されているので、毎号フットサルナビを購読している人でも満足できるだろう。

眺めていて面白いのは、たとえば「一番上手い人をどのポジションに置くか?」という点でも、トップ選手の間でいろんな意見があるということ。何を重視するかによって、選ぶ選択肢が変わる。そして、チーム、監督、選手の数だけ作戦がある。だから、スポーツは楽しいのだろう。

目次は以下のとおり。

小宮山友祐
一番上手い人で勝負。自陣3、前線1で1人攻撃
相手が3人で攻めて来たら、中央からのシュートに注意
相手が4人で攻めて来たら、左足でシュートを打たせる
CKはみんなの大切な時間。まさかの主役が打たない
GKが代わりにシュートと見せかけて主役が打つ
高橋健介
基礎技術が非常に重要。トラップとパスに意識を置く
ボールを持つ相手を頂点に、ダイヤモンド型で4人で守る
ゾーンディフェンスから奪って一気にカウンター
キックインでゴールを奪う。"チョン・ドン"で3パターン
秘策"ターゲットプレス"。初心者を3人で囲い込め
藤井健太
一番上手い人はGK。役割を踏まえた人選に
守備は自陣で3人で守る。相手に応じて三角形を変える
相手の枚数に合わせて守る。秘策"背後プレス"も有効
サイドへのスルーパス1。おとりのピヴォが最後に詰める
サイドへのスルーパス2。両サイドのアラが走って決める
ペドロ・コスタ
GK、フィクソ、ピヴォを固定。一番上手い人を前に置く
ピヴォを使って攻撃。相手陣内でプレーする
経験がなくてもできる、相手が引いたらシュート
相手が前掛かりになったら、前の人を使って攻める
CKからゴールを奪う。一つの動きと一つのパス
関野淳太
一番上手い人がアラ。フィクソ、GKも上手い人
上手い人の判断力が鍵。シュートかパスを選択
ハーフからのマンツーマン。3対3の勝負に持ち込む
相手が縦突破を始めたら、エリア内トライアングル
残り1分でパワープレー。秘策"クワトロ・ウン"
皆本晃
サイドでドリブル勝負。上手い人に任せて他は離れる
中央のピヴォで勝負。2人で攻めて2人で守る
サイドのピヴォで勝負。アラと連係して2人で攻め込む
上手い選手はマンマーク。迷った時はゴール前に戻る
CKはGKに向かって打つ。女子マネージャーも重要
中村恭平
ランチェスター戦略を活用。"弱者の理論"で勝者になる
「差別化」「ナンバーワン理論」。ボールラインまでは下がる
「一点集中」で失点を回避。危険な場所には通させない
サイドのドリブル突破からのセグンドへ。
セットプレーは蹴る人を特定。セグンドには必ず2人が走る
北原亘
相手を油断させておき、開始早々に先制点を奪う
前線の上手い人2人で勝負。リスクを排除して戦う
リードを許している時は、両サイドの上手い人で攻撃
自陣に籠ってスペースを消す。攻から守の切り替えが重要
セットプレーは重要な得点源。選択肢を持ってゴールを狙う
在原正明
上手い人と初心者のユニット。コートを縦に2分割して守る
2-2のゾーンディフェンス。ワンツーの"ツー"で奪う
"リバウンドポジション"で、こぼれ球をマイボールに
上手い人と初心者で連係しパス&ゴー、サポートで攻撃
常に勝利を目指すメンタル。"インナーゲーム"を戦う
内山慶太郎
開始早々にフルコートでマンツーマンディフェンス
ハーフでマンツーマン。ミスマッチを減らして守る
GKから前線にスロー。"キックイン獲得作戦"
キックインで3パターン。同じ形で違うフィニッシュ
FKで確実にゴールを奪う。"FKあるある"を突く